対談「伊予水引から考える日本の伝統工芸の可能性」(Youtube)

この度ご縁をいただき、Youtubeの「まじめなえひめ研究所チャンネル」にて愛媛の伊予水引業者 有高扇山堂の有高専務と対談させていただきました。
動画の中ではご紹介できませんでしたが、昭和5年創業の有高さんは水引の製造の機械化を推進された企業で、現在当たり前に水引を安定供給できているのは有高さんのおかげです。

現在人口が減り続ける日本で結納という婚約の儀式を執り行う日本人も減り、水引をかけた金封も出番が少なくなっています。 紙の町そして伊予水引の町「四国中央市」が長年培ってきた技術、産業としての厳しさ、それをどう残していくかの試行錯誤の繰り返しと飽くなき挑戦。 専務にお話を伺って、私が水引を伝えていくことの使命をより深く自覚して命に刻む時間でした。貴重なお時間をありがとうございました。

番組は10分程度です。ぜひご覧ください。
まじめなえひめ研究所チャンネル

【日本選展 – 現代アートと伝統(第二期)】@ラヴァルダンス城(2021/6/1~9/26)

開催日が未定になっていたので告知が遅くなってしまいましたが、フランスでの展示がスタートしました。
昨年に引き続き南西フランスにある古城、「ラヴァルダンス城」にて開催される、日本をテーマにした展示会で日本のアーティスト/クリエイターの作品を集めた合同展示会です。伝統的な技巧によって生み出される絵画、書道、彫刻などから枠に捉われない新進気鋭の作家の作品まで様々な作品が展示されます。
私は今回初めてフランスの方に作品をご覧いただく機会をいただき、6点の新作を含む12作品を展示いたします。

コロナ禍の状況で私自身の渡航は断念し、作品だけを発送しましたので現地で皆様にお会いすることはできませんが、フランスでも水引がたくさんの人たちを笑顔にできますよう展示の盛会を祈るばかりです。

イベント名:
・フランス語
Fragments du Japon – Entre art contemporain & tradition #2
・日本語
日本選展 – 現代アートと伝統(第二期)

会期:2021年6月1日(火)〜9月26日(日)

場所:ラヴァルダンス城(Château de Lavardens)

*ラヴァルダンス城は、南西フランス オクシタニー地方 ジェール県(またはジェルス県)の古城で、ラヴァルダンスの村はフランスで最も美しい村の一つとして認定されています。

主催:ÉTINCELLE(エタンセル)
後援: 在フランス日本国大使館JNTO(日本政府観光局)、JAL(日本航空)など

インド チェンナイ 水引文化交流の旅(2019/2/11~20)後半

16th,Feb   

Japan Foundation 国際交流基金 南インド支部のお力添えをいただき、日本語を勉強してらっしゃる方向けに、伝統工芸を通して学ぶ日本語レッスンとして水引をご紹介させていただきました。


受講者の皆さんは普段の日本語レッスンではあまり耳にしない言葉をメモを取りながら真剣に聞いてくださいました。実際水引を結びながら言葉と動作を体験しながら覚えていく。楽しみながら覚えた事は忘れないものです。 日本をまた深く知る一助となれれば幸いです。

Japan Foundationのリポートはこちら(2/18の記投稿をご覧ください。)

 

【国際交流基金 南インド -Japan Foundation South India -】

国際交流基金は 「文化」と「言語」と「対話」を軸に、日本文化、芸術を海外に発信するしようとする芸術家の支援、日本語を学ぶ外国人の学ぶ場の提供、交流のためのイベントの開催などを世界中で行なっている独立法人です。本部(東京)のほか、世界24カ国25拠点(うち2箇所はアジアセンター連絡事務所)と国内2つの附属機関(日本語国際センター、関西国際センター)と支部(京都)があります。

今回はABKの日本語学校のチェンナイ校のお部屋をお借りして、JF日本語クラス枠での開催をさせていただきました。しっかりとしたイベントページまでご用意いただき、お話をいただいてから開催までの期間が短かったですが、ご参加者も日本語レベルの高い方ばかりで充実のレッスンになりました。

国際交流基金

南インド支部  

 

18,Feb  


チェンナイ郊外にある女子大で日本語クラスの教鞭をとってらっしゃる方の所へお邪魔しました。試験や卒業式の準備でお忙しいところ、彼女が受け持つ日本語クラスの生徒さんたちに水引レッスンをさせていただきました。

日本語を習ってはいても、日本文化に直接触れる機会はまだまだ少ないとのことで、講義は英語で行い、実際に水引を使うレッスンは日本語と英語を半々で進めていきました。普段の授業の中で習う動作の名前を声に出しながら、実際に手を動かし動作の呼び方を覚えていくという、特別授業をさせていただきました。


学長、副学長にもご挨拶させていただき、水引をご紹介することが出来ました。卒業式前のご多忙の中、お時間を割いていただいたことに感謝の気持ちを述べると、学長も副学長も水引をご覧になったことは初めてだったようで、大変喜ばれ、ご一緒に記念写真を取らせていただきました。

南インドではスペシャルゲストには布を贈る文化があるそうで、授業の前には私も生徒の皆さんから心温まる歓迎を受け、南インドの布を掛けていただきました。

湖からの風が気持ちよく抜けるブルーの校舎に、色鮮やかなサリーを着た女の子達が行き交って、とてもエキゾチックでステキな時間でした。

 

 

【終わりに】

今回訪れた南インドのチェンナイは日本からの直行便はまだなく、インド4大都市の一つでありながら、まだ日本文化がなかなか入ってきていません。そんな中、さまざまなバックグラウンドを持つ方々との交流の中で、たくさんの人が日本文化に興味を持ち、積極的に触れ合ってくださったことに感激しました。


今回の交流を通して、私自身も水引という伝統工芸が「日本」を伝えていくコンテンツの一つとして、胸を張ってご紹介できるものであるという自信に繋がりました。

水引の歴史の長さ、武家文化との深い関わり、素材のユニークさ、現代に残る習慣。それらを一方的に伝えていくだけでなく、それぞれの国の文化や習慣を学び、共通点を探し、自ら人の輪に入っていくことで、国境や言語、民族を越えて新たな文化に出会った喜びをお互いに感じていけると思いました。

幸い水引というユニークなアイテムが、インドの女性たちとの距離を一気に縮めてくれたおかげで、こちらが心を開いて笑顔を向ければ話が弾み、人だかりが出来、行く先々で歓迎されたことは本当に嬉しい経験でした。そしてそれがまた私の自信となり、誇りであると感じました。

昨年の台湾に続き、今年はインドで水引を紹介する機会をいただき、「ご縁を結ぶ」という水引の使命を感ぜざるを得ません。水引をただの「紙で作られたひも」で終わらせないために、これからも日本人が「世界に誇れる日本の美しい文化」として世界中に発信していきます。

インド チェンナイ 水引文化交流の旅(2019/2/11~20)前半

2019年2月11日~20日の期間で南インドの都市、チェンナイに文化交流で訪れました。チェンナイ在住の知り合い方のご尽力により、様々な施設、団体と交流の機会を設けていただきました。デリーやムンバイに比べて、日本文化に触れる機会の少ない南インドの方々に、まだ海外でもなかなか知られていない、水引の魅力をご紹介することができました。現地での様子を2回に分けてリポートします。

 

13th, Feb 


日本から駐在で来てらっしゃる方のお宅をお借りして水引のミニレッスンを行いました。ご参加のインド人の方々は日本語検定1級をお持ちの方達で、国際会議の通訳されていたり、俳句を嗜むなど日本に造詣が深く、水引に大変興味を持って説明を聞いてくださいました。

今回は全てのレッスンで水引3本を使ってあわじ結びを体験していただきました。日本にいても触れることの少ない水引という伝統工芸の奥深さに、日本人の皆様もすっかり夢中になって、時間を忘れて楽しい時間を過ごしました。

 

 

14th,Feb


チェンナイ市内にある日本語学校   「 ABK AOTS  Dosokai 」に所属するインド人を中心とした先生方20名ほどに水引レッスンさせていただきました。


女性は普段からアクセサリーを着ける習慣のあるインド。色鮮やかな水引をヘアアクセサリーやイヤリングパーツに仕上げている方も多く見られました。

 

 

【ABK 日本語学校について】

日本を拠点に世界中に提携校や姉妹校を持ち、日本への留学や資格取得のための情報発信や日本語検定の試験対策のテキストの出版など、あらゆる方面で日本語教育の一翼を担っています。日本の安倍首相もチェンナイ校を訪れたことがあり、インド国内でも歴史ある日本語学校です。

学校法人ABK学館 ABK学館日本語学校   

チェンナイ校 

 

15th,Feb

この日はご友人をご自宅にお招きし水引レッスンと、皆さん1品ずつ持ち寄りながらランチパーティーを開催しました。


日本文化が大好きなフランスにゆかりのある方が多く集まりました。さらにインド人で草月流の生け花の師範をお持ちの方、ラジオパーソナリティーの方など、さまざまなジャンルの方にお集まりいただき、英語、日本語、フランス語が飛び交う国際色豊かなレッスンとなりました。

2日前に参加してくださった方があわじ結びをアレンジし、早速イヤリングを作って来て見せてくれました。
手芸などで知り合った方々が多く集まったため、皆さん手先が器用でたくさんのあわじ結びを作って帰られました。

文化交流の旅は始まったばかり。後半に続きます。

2019年  明けましておめでとうございます

2019年

新年 明けましておめでとうございます。

本年も喜結をどうぞよろしくお願いいたします。

 

こちらの作品はお正月飾りとして制作させていただきました。

新春の晴れ渡る青空を優雅に飛翔する鶴。
そして縁起物の松竹梅をあしらいました。

【松竹梅の意味】

「松」
一年中青々とした葉を茂らす常緑樹で、冬でも枯れないことから長寿を象徴する木として縁起物とされています。

「竹」
松と同様に常緑樹であり、真っすぐ天高く成長することから生命力、健康、成長の象徴とされています。また竹は多くの根をはり、次々と新芽を出すことから子孫繁栄の象徴でもあります。

 

「梅」
冬の厳しい寒さにじっと耐えて、春先に咲き始める梅は喜びの象徴であり、気高さ、長寿、繁栄の象徴とされています。

【鶴の意味】

鶴は谷の底にいても天高くよく通る鳴き声である事から、「天上界へ通づる吉祥鳥」として知られています。
水引で作った鶴はなんとも言えない神々しさと品があり、美しく見惚れてしまいます。鶴は左右対称に作ることが多いですが、今回は横アングルからみた鶴を様々な翼の羽ばたき方で表現してみました。

ゴールドのシンプルなフレームで仕上げることで、洋室和室、どちらにも合わせやすく、飽きのこない作品に仕上げました。

このようなアート作品もご依頼に合わせて制作いたします。お気軽にご相談ください。

【イベント報告】水引パフォーマンス(2018/9/13@gucci 青山店)

9/14にリニューアルオープンしたGUCCI 青山店。前日の9/13に招待客600名が集う豪華なプレオープンイベントが同店舗で行われました。

喜結はそのパーティ内で水引のデモンストレーションをするという、貴重な体験をさせていただきました。

会場では私の作品も展示させていただきました。深紅のベルベットのテーブルに絢爛豪華な鶴や亀が映えます。

皆さまお手に取ってくださり、楽しんでいただけて嬉しかったです😊

今回のイベントでは、展示、実演だけではなく、お持ち帰りいただけるアイテムも制作させていただきました。

今回のリクエストは日本の伝統的な縁起物たちと、松竹梅のボトルネックホルダー。

ボトルネックホルダーは大人気で、開始1時間でなくなってしまいました!

パーティ終了前に全てのアイテムがなくなってしまい、お待ちいただきながら追加生産をするほどでした。

こんなにも皆さんに興味を持っていただけて光栄です。そして貴重なお仕事の機会をいただき、本当にありがとうございました。

 

イベント報告【喜結 作品展 That’s great news!】終了

8/1~20の20日間、代田橋のCHUBBYにて行われた喜結初となる個展にたくさんのご来場ありがとうございました!

夏休みが重なったこともあり、ご遠方から来てくださった方、お土産やお花などを携えてお祝いに駆けつけてくださった方も、お暑い中足を運んでいただき、本当にありがとうございました。

SNSでいつも喜結の作品をご覧いただいているフォロワーさんとたくさんお話しすることができ、私自身も新しい発見がありました。

そして8/13にはワークショップも開催。ゲリラ豪雨の中、満員御礼のワークショップとなりました。美味しいスウィーツを食べながら、楽しい時間を過ごしました。

展示をしながらどんどん作りたいものが増えていき、ぜひ来年も開催したいと思いました。そしてまた皆さんと美味しいランチやコーヒーを飲みながら過ごしたいと思っています。

来年もまたここへ帰ってこれるように、腕を磨き、作品を作っていきます!

改めまして、足を運んでくださった多くの皆さまに感謝申し上げます。

これからも喜結をどうぞよろしくお願いいたします。

出版情報(2018/7/31 @台湾)

7月31日に台湾の晶冠出版社から出版される、日本薬粧研究家の鄭世彬さんの著書、
日本藥妝美研購4:日本藥美妝購物趣!東京藥妝生活神級指南
の表紙を喜結の水引が飾らせていただきました。
今回でシリーズ4冊目となるこの本は、年に1〜2回発刊されるコスメ本で、日本のドラッグストアで販売されている商品を中国語で紹介した本です。

表紙には縁起物の結びでおなじみの松結び、そして左下には戌年にちなんでシベリアンハスキーのモチーフを制作させていただきました。
裏表紙にも梅結びを使っていただいています。

ありがたいことに「今回の表紙の紹介」として、本の中で喜結についても2ページに渡り特集を組んでいただきました。中華式のご祝儀袋や台湾でのワークショップの様子などもご覧いただけます。
7月31日発売です。機会があればお手に取ってみてください。

本の詳細は台湾語になりますが、こちらからどうぞ。
日本藥粧研究室コスメラボ

 

日本藥粧研究室 Japan Cosme Lab
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イベント情報【喜結 作品展 That’s great news!】(2018/8/1~8/20 @代田橋CHUBBY)

喜結の作品展の開催が決定しました!
テーマは【That’s great news!】
大切な人や懐かしい友人から届いたおめでたいニュースや嬉しいお知らせ。
特別なプレゼントを用意したり、お祝いのカードを送ったり、日頃の感謝の気持ちを伝えたり…。あなたならどんなお祝いをしますか?

今回の作品展では喜結定番のご祝儀袋から新作のアート作品まで、様々なお祝いの気持ちを喜結ならではの切り口で展開します。
喜結としては初となる今回の作品展。展示期間はなんと20日間!
思わず長居してしまう、まったりcafeで美味しいコーヒーやワイン、お食事を味わいながら、ごゆっくりと喜結ワールドをお楽しみください。
展示期間中の8/13(月)にはワークショップも開催します。まだ残席あります!
詳細はイベントページまで。

喜結 作品展 【That’s great news!】

■日時:2018年8月1日(水)〜20日(月)
12:00~26:00 火曜定休
*開催期間が長いため、店頭にいる時間を限定させていただきます。
基本的に毎週末金、土、日 13:00~18:00は店頭にいる予定です。
多分cafeの席のどこか(多分奥のカウンターかな)で水引を編んでいると思うので、お気軽にお声掛けください!それ以外の時間にお越しの際は事前にご連絡いただれば嬉しいです。

■会場:代田橋 CHUBBY
(東京都世田谷区大原2丁目27−9)

■アクセス:京王線 代田橋駅から徒歩2分。(新宿からお越しの際は新線新宿駅からご乗車いただくと分かりやすいです。)
お店が住宅街の中なので、google mapを見ながら来ていただくと安心だと思います。
*駐車場はございません。お車でのご来店はお控えください。

ご質問は
info@kimusubi.tokyo まで。

新しい活動をスタートします。

この度、日本舞踊を中心に邦楽や茶道などの伝統芸能を普及し、国内外のみなさまにお伝えする「伝TOKYO」様にアーティストとして所属させていただく運びとなりました。

喜結としても「水引」を日本の美しい伝統工芸として広く日本中、世界中の人々に伝えていきたいと考えています。
そして古典だけではなく、今を生きる私たちの生活にマッチしたアイテム、アート作品など多岐にわたって水引の魅力を伝えていけるよう、技術を磨いてまいります。

喜結のワークショップは今まで通り都内で不定期に開催しながら、今後は海外のお客様にも水引に触れていただく機会が増えていけばと思います。

イベント出演や、ワークショップの開催など、多くの人材を抱えている「伝TOKYO」だからこそできる活動を行なっています。
そして私たちの活動が少しでも日本の良さをアピールするものに繋がり、伝統芸能の発展や成長の一部になれればと思っています。

出演のご依頼、ご相談は「伝TOKYO」まで。